深海の星
BGM:初音ミク─深海少女
文字:Drakekiii
絵 :百無一鹿
§——𝔗𝔥𝔦𝔰 𝔦𝔰 𝔱𝔥𝔢 𝔰𝔱𝔞𝔫𝔡𝔞𝔯𝔡 𝔰𝔱𝔞𝔯𝔱 𝔱𝔬 𝔩𝔬𝔯𝔢𝔪 𝔦𝔭𝔰𝔲𝔪——§
*専門翻訳者ではありません、何か間違いがありましたら、どうかご容赦ください。*
暗い空間ほど光を透過させることができ、まるで共生しているかのような、いや、むしろ依存しているかのようです。
目を開けると、やや眩しいくらいの光に包まれていた。眼を細めて光に慣れようとする。体を動かしてみると、周囲に不自然な抵抗があることがわかった。宇宙の旅人として、この感覚は久しく感じていなかった。見慣れたようで、見慣れない感覚に、彼は手のひらを顔に近づけた。
指先には気泡があり、小さな、瞬く間に消えていく。
口を開けて声を出そうとすると、大きな泡が口から出てきて、それが光の端に消えるまで上に浮いているのを見た。
深海ではこうあるべきだ。
もう、自分を正すことを諦めて、ゆっくり沈んでいった。浮力は体を迂回しているような、見渡す限り、彼の周りには何の正体不明の球体が浮いてる。初めて体を動かし、手を伸ばして触れた。
手を伸ばせば屆きそうだけど、波に拐われて見失った。
聞こえた。
深海は沈黙しているはずだ、人の目を覚まさせない、雑音は千里を隔てる。言わんや、暗闇の海底で。
だが、彼が聞いていた。それは澄んだ銀鈴のような、もっと言えば響くつぶやきのようなもので、その物体に触れた瞬間、その音は消えてしまった。指先からゆっくりと光の点が広がり、急がずに目前にある球体がかすかに光った。
あれは一體なんだったのかな、あたたかくて眩しかったの。
浮奇・ヴィオレタは、自信家じゃない。
あの一瞬、光る玉の中に幼い頃の自分の涙が見えた。
浮奇・ヴィオレタは自信家じゃない。旅の途中で友人に出会い、新しい家族を得て、一緒に進むことになった家族がいても、まだ十分な自信が持てない。日常の優しい笑顔が消えた後、静かな夜に不安が訪れる。今、彼がいる深海のように、温度も音もなく、煙も拍手もない、純粋な自分、自信のない自分。
でも、いつも彼の耳元で、彼は愛するに値する人って、心配するなって、彼はもう十分に優秀だって、厳しく過ぎは必要ないって、彼は彼らの星だ、彼らだけの愛しい星ですって、たゆまず言うだ。
断れないのだ。深海は寒い、けれども、目を開けるたびに、彼の周りにはかすかな輝きがあった。まるで、どんなときにも彼を思い出させるささやき声が、淡い光となって彼を包み込み、その腕に抱かれ、彼が輝こうとしないときに、彼のために咲いてくれるかのようだった。
「ほらね、君も素敵な色を隠していた。」
だから彼はもう一度手を伸ばし、上を見ながら、自分を愛する人たちがこの海に、空から深海へと、自分の腕の中に落ちてくるのを待っている。小さな空気の泡と人間の星屑に包まれて、水流を起こし、光は再び無光の地に輝いて、今度は彼が光になる。
心惹かれるあの人を見つけたから。
暗くすれば光をより多く伝えられる、深海に光がある、そこにあなたがいるから。